ピアノ超初心者におすすめの曲 10選

ピアノを全く弾いたことがないと、どんな曲から弾きはじめたらいいのか分かりませんよね。そこで、東京都港区にあるピアノ教室、Tokyo Piano School のレッスンでよく使用される初心者のための曲を10曲集めました。

しかも、無料でダウンロードできる楽譜つき!すぐに練習を始めてみましょう。

大人も子供も関係なくピアノを弾きはじめたばかり、またはこれからはじめる超初心者のための右手のみ使用する曲です。またきちんとしたポジションや指使いが学べるよう、使う音はド、レ、ミ、ファ、ソのみです。

まずは弾く前に以下の4つのことを学ぶ必要があります。
① 指番号
② 鍵盤の名前と手のポジション
③ 音価
④ 音符の読み方
それでは以上のことを学んでいきましょう。

① ピアノを弾く前にまずは指番号を覚えましょう

正しい指番号で弾くと指の不自然で無駄な動きを避けることができます。指番号はもう少し難しい曲を弾くようになった場合、どの指で弾けばきれいに弾けるのか工夫しなくてはいけなくなるので、指使いには気を配りましょう。また不適切な指使いはポジションの確立ができず、手首や腕の疲労につながるので気をつけましょう。

② ドの鍵盤を覚えましょう

ピアノの鍵盤は黒鍵と白鍵で構成されています。そして黒鍵には3つと2つのグループがあります。2つの黒鍵のグループの下には白鍵が3つあり、その一番左の鍵盤がドです。

ドを見つけたら下の図のように右手の1番の指(親指)をド、2番の指をレ、3番の指をミ...と順番に指を鍵盤の上に置いてみましょう。これがピアノの基本、ドのポジションです。

ランキングの曲はこのポジションのみを使用するので、いつもこのポジションを意識して、このポジションから指がはみ出さないように気をつけてください。

③ 音価を学びましょう

音価とは音符の時間的な長さのことです。それぞれの音符の長さを守って弾くことは、西洋音楽の3大要素のひとつであるリズムを正しく弾くことに繋がります。

ちなみに西洋音楽の3大要素はリズム、メロディー、ハーモニーです。

特に初級レベルでは、いきなりピアノを弾かず、まずは学ぶ曲のリズムを手で叩く練習が大切です。

リズム感のある演奏ができるよう、リズム練習はしっかりしておきましょう。

④ 音符を読んでみましょう

ピアノの教則本やメソッドによって異なるアプローチが取られることがありますが、一般的には真ん中のド (88鍵あるピアノの1番下のドから数えて4つ目のド) から音符を読んでいくことが多いです。

音符が上に位置している場合は、鍵盤の右方向へ向かって高い音を演奏し、音符が下に位置している場合は、鍵盤の左方向へ向かって低い音を弾きます。
下の図を参照にしてト音記号の真ん中のド~ソまでを読めるようにしておきましょう。

Tokyo Piano School では音符を書く練習もします。漢字ドリルのように、音符を書くことで視覚的に音符を理解し、効果的に覚えることができます。そしてリズムや音の長さをより深く理解し、楽譜を読むスキルを向上させることができるのです。

また、音符を読むスピードが速くなるよう、ゲーム感覚で楽しく学べるフラッシュカードやアプリを使用することも効果的です。

それではいよいよ、ピアノ超初心者におすすめの曲を覗いてみましょう。

ランキングは簡単なものから少しずつ難しくなっています。無料の楽譜付きです!曲のタイトルをクリックすると楽譜がダウンロードできます。

1.なべなべそこぬけ(日本のわらべうた)
使用音名:ド、レ、ミ

幼稚園や保育園でお友達と手を繋ぎながら歌いながら遊んだ記憶があるのではないでしょうか。短調の曲ながらも子供達は皆大好きなこの曲。もちろん当ピアノ教室のレッスンでも大人気です。「ド、レ、ミ」の3つの音を使うため、3~4歳の子供たちでも最初のフレーズ (♪なーべーなーべーそーこぬけ♪) は練習すると弾けるようになります。まずは音名で歌って音符の並びを確認した後、ピアノで弾いてみることで楽しさを感じられます。その後ゆっくりと演奏しながら、音名や歌詞を歌うことで音楽の理解が深まります。

2.Hot Cross Buns(イギリスのわらべうた)
使用音名:ド、レ、ミ
日本では馴染みのない曲ですが、イギリスやアメリカの子供たちに大人気のこの歌。

この曲も「ド、レ、ミ」の3つの音のみを使用するため、ピアノ初心者にも取り組みやすく、覚えやすいメロディーとなっています。

ホットクロスバンとはレーズンなどのドライフルーツが入ったシナモンの香りが良いパンで、十字のラインが入っています。イースター (復活祭) 前の金曜日、グッドフライデー (聖金曜日) に食べるのが伝統です。

当ピアノ教室では外国人の生徒さんや英語でレッスンを受けている生徒さんには必ず弾いてもらっています。英語でピアノレッスンを受けたい方は是非この歌のメロディーを覚えておくとよいでしょう。

3.よろこびのうた(抜粋、ベートーヴェン)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
年末の定番、喜びの歌。交響曲第9番、俗に言う『第九』の第4楽章で歌われる曲です。この楽曲は年末の定番として広く知られ、喜びと感動を伝える力強いメロディーが特徴的です。

最初の8小節は音階を上がったり下がったりするだけで、音階の順番通りに弾けるため、初心者の方にとっても非常に弾きやすい曲となっています。これにより、初心者の生徒さんはベートーヴェンの曲を演奏できることに感動し、モチベーションが高まります。

興味深いことに、ベートーヴェンはほとんど耳が聞こえていない状態でこの交響曲を作曲しました。ベートーヴェンの偉大な才能に敬意を表すると同時に、彼の音楽が世界中の多くの人々によって愛されていることを感じることができます。

4.メリーさんのひつじ(アメリカ童謡)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
アメリカの童謡であり、世界中の人々が知っている有名な曲です。様々な国のピアノ教本にも載っているため、ピアノレッスンを受けたことのある方は、出身の国に関係なくこの曲を弾くことができるでしょう。

ランキングの1~3までの曲は隣の鍵盤を弾くだけでよかったのが、メリーさんの羊はミからソに、またミからドに飛ぶ箇所があります。このような場面では、音名や鍵盤が1つ飛ぶときに指も1つ飛ばすように練習することが重要です。

正確に指を移動させることで、スムーズに演奏できるようになります。  このような基本的な練習を通じて、音楽の理解と技術の向上を促進することが大切です。

5.さよなら(ドイツ民謡)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ

『さよなら』はドイツの民謡『Schätzchen adé(ダーリンさようなら)』にホフマン・フォン・ファラースレーベンが新しく詩をつけた曲です。ホフマンバージョンはWinter ade, scheiden tut weh(冬よさようなら、別れはつらい)です。

3拍子の拍子の取り方に注意して、まずはリズムだけ練習しましょう。そしてそのリズムに音符を当てはめていくとスムーズに弾けるようになります。
ちなみにホフマン・フォン・ファラースレーベンは、『さよなら』以外にも『ぶんぶんぶん』『かっこう』『カエルのうた』など、多くの童謡や歌詞を書いた作詞家として知られています。

6.聖者の行進(黒人霊歌)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
この曲の出だしの部分は♪ドミファソ~♪とレが抜けているので、初心者は気を抜いているとついつい最初からドレ~と弾いてしまいがちです。

アウフタクト (曲が最初の拍子の頭からではなく、前の小節の終わりから始まること) で始まるため、リズムを確認するために拍子を数えながらリズムを感じ取ることが重要です。
ジャズのハーモニーを使用した伴奏と一緒に弾くとカッコよく仕上がるので、当ピアノ教室のレッスではよく連弾をしています。曲の最初から最後までドからソの音だけを使用するので、初めてピアノを習う大人の方には丁度良い難易度です。

7.ちょうちょう(ドイツ童謡)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
この歌の♪ちょーぉちょ、ちょーぉちょ♪がソからミに、ファからレに飛ぶので、ちょっと最初は慣れるまでつまずいてしまいます。5番の指から3番の指へ、そして4番の指から2番の指への指使いは、初心者にとっては結構大変な部分です。しかし、繰り返し練習していくことで、指使いに慣れてくることでしょう。  ピアノで弾く際には、歌に合わせたアーティキュレーション(表現)を加えることが大切です。音楽に表情を持たせるために、音符の強弱やスタッカートなどの表現を工夫すると、より魅力的な演奏になります。

8.かっこう(ドイツ民謡)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ

この曲は3拍子がくずれないように弾くのが難しい部分があります。 まずはピアノで演奏する前にリズム練習をしっかり行い、リズムと3拍子の感覚を体に染み込ませましょう。

ダカンの『かっこう』やポップの『かっこう鳥の歌』、ヨハーソンの『かっこうワルツ』などかっこうの鳥を題材にした曲がいつくも存在します。

初心者のうちに『かっこう』のメロディーに親しむことは、将来他の作曲家の作品にも楽しく取り組むための良いスタートとなるでしょう。

また既に親しんだ曲に対する興味や理解が深まることで、音楽の世界への愛着も育まれます。

9.ぶんぶんぶん(ボヘミア民謡)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
この曲はボヘミア地方で歌われていた民謡のメロディーにドイツの詩人ホフマン・フォン・ファラースレーベンが歌詞を付けたものです。
歌う時と同じ速さで弾こうとすると上手くいきませんので、最初はゆっくりと練習して慣れてきたら、焦らず自分のペースで少しずつ速く弾いてみましょう。

楽譜をよく見てメロディーのパターンを探してみましょう。そうすると曲のリピート部分やテーマ性を把握しやすくなるため、曲の構成が理解でき、演奏の上達に大いに役立ちます。

10.ジングルベル(クリスマスソング)
使用音名:ド、レ、ミ、ファ、ソ
『ジングルベル』は、ピアポントが作詞作曲した、クリスマスの定番曲です。

『ジングルベル』は、明るく楽しいメロディーであり、クリスマスの雰囲気を盛り上げるのにぴったりな曲です。

当ピアノ教室では、多くの生徒さんがクリスマスホリデーの時期に家族や親戚にクリスマスソングを聞いてもらうために、11月下旬頃からクリスマスソングを練習します。  こうして心温まるひとときを共有できることで、音楽の力がさらに広がることでしょう。

また、季節のテーマに沿った曲を演奏することは演奏の表現力を豊かにし、より深い感性を表現することにつながります。

以上、ピアノ超初心者におすすめの10選でした。

ドからソの音符だけで知っている曲を弾けるようになると、さらなる成長へのモチベーションが高まります。

ランキングに上げられた曲は、初心者の方にも取り組みやすい楽譜が多く出回っています。演奏を楽しみながら、少しずつレパートリーを増やしていくことが大切です。

また、右手ばかりでなく左手の練習も重要です。ピアノの演奏では、両手をバランス良く使うことが大切なので、経験豊富な講師に個人に合ったカリキュラムを組んでもらうことで、両手奏のレッスンや練習へのスムーズな移行が可能となります。

レッスンを通じてピアノ演奏の技術や表現力を向上させ、より豊かな音楽体験を楽しんでいただけるよう、東京都港区六本木にあるピアノ教室 TOKYO PIANO SCHOOLでは年齢に関係なく初心者のレッスンも行っております。

子供の初心者と大人の初心者とでは異なるアプローチ方法やメソッドでピアノレッスンをしておりますので、初心者の方でも安心してレッスンを受講できます。

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